• 2024年11月6日
  • 2024年12月27日

「下肢静脈瘤を放置すると危険?専門医が解説する症状と治療の重要性」

下肢静脈瘤は、初期症状が軽いために「様子を見ても大丈夫だろう」と治療を先送りにしてしまいがちな病気です。また、かかりつけの先生に相談しても、「年のせいだよ」とか「様子みてていい」と言われる方もおられます。しかし、本当にそうでしょうか?


✓下肢静脈瘤って、ほっといても大丈夫?
✓血栓ができて、心筋梗塞とか脳梗塞になるかもって言われたけど、ほんと?
✓足がひどいことにならないの?

このような疑問や不安を解決できます。

この記事を書いた、院長の高見 友也です。

『不安を安心に』変えることのできるクリニックを目指して、幅広い診療を行っています。ここでは、いくつかの専門医をもつ立場から、病気のことや治療のことをわかりやすく説明しています。

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適切な治療を行わないまま放置すると、様々な合併症のリスクが高まり、生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、下肢静脈瘤を放置した場合に起こりうる症状や合併症について、専門医の立場から詳しく解説していきます。


目次

  1. 【下肢静脈瘤の進行と症状の変化】
  2. 【放置による深刻な合併症のリスク】
  3. 【早期発見・早期治療の重要性】
  4. 【結論】

【下肢静脈瘤の進行と症状の変化】

下肢静脈瘤は、足の血管が徐々に拡張して蛇行(へびのようにくねくね)していく病気です。なかには、明らかな静脈瘤を認めない方もおられます。
初期段階では、朝方のこむら返りや夕方になると足が重くなる程度の症状であることが多いです。

しかし、放置すると以下のような症状が段階的に現れてきます:

  • こむら返りの頻発
  • むくみの悪化
  • かゆみや痛みの出現
  • 血栓性静脈炎の発症
  • 足の倦怠感の増加
  • 皮膚の変色や硬化
  • 潰瘍の形成

特に立ち仕事が多い方や、妊娠中の方は症状が急速に進行する可能性があります。

【放置による深刻な合併症のリスク】

下肢静脈瘤を長期間放置すると、以下のような症状がでてくること可能性がありますので、
放置するのではなく、きちんとした治療を受けることをおすすめします。

血栓性静脈炎

静脈のこぶ(静脈瘤)に血の固まり(血栓)ができて炎症を起こす状態です。強い痛みや周囲の熱感をもちます。

血栓ができるため、これが飛んで脳梗塞や心筋梗塞になると心配される方もおられますが、この血栓が浅いところにできていますので、脳梗塞や心筋梗塞の原因となることはありません。そのため、静脈瘤があるからと、血液をサラサラにする薬も飲む必要はありません。

皮膚潰瘍(かいよう)

血液の循環が悪くなることで、足の皮膚に傷ができやすくなり、その傷が治りにくくなります。これを「静脈性潰瘍」と呼びます。

潰瘍がひどくなって、足を切断しないといけなくなると心配される方もおられますが、静脈性であれば、その心配はありません。

詳しくは、こちら「治らない下腿潰瘍の原因は静脈瘤かもしれません – 専門医が教える見逃されやすい原因と治療法」もご覧ください。

静脈瘤からの出血

拡張した血管が傷ついたりすると、出血することがあります。
静脈血ですので、圧迫すれば止まりますが、こぶ(静脈瘤)の中に溜まった血液が出てきますので、勢いよく出血する場合もあります。

【早期発見・早期治療の重要性】

では、下肢静脈瘤を発見したらどうすればよいのでしょうか?

まず、以下のような症状がある場合は、専門医の診察を受けることをお勧めします:
「知っておきたい下肢静脈瘤のサイン|専門医が教える早期発見のポイント」もご覧ください。)

  • 足のだるさが気になる
  • 目立つ血管がある
  • むくみが頻繁に起こる
  • 夜間のこむら返りがある

現代の下肢静脈瘤治療は、日帰り手術が可能な低侵襲な方法が主流です。レーザーや高周波を使用した治療法は、痛みも少なく、術後の回復も早いのが特徴です。

保険適用となる治療法も多くあり、経済的な負担を抑えながら治療を受けることができます。
「下肢静脈瘤の治療選び!手術と保存療法のメリット・デメリットを専門医が解説」もご覧ください。)

早期に治療を開始することで、以下のようなメリットがあります:

  • 症状の進行を防げる
  • 合併症のリスクを減らせる
  • より簡単な治療で済む
  • 治療期間が短くて済む
  • 医療費を抑えられる

結論

下肢静脈瘤は、放置すると重大な合併症を引き起こす可能性がある進行性の病気です。
ただし、脳梗塞や心筋梗塞の原因になる、足の切断など、命に直接関わるようなものでもありません。

しかし、だからと言って放置することはおすすめめできません。
初期症状が軽いからといって安心せず、早めに専門医に相談することをお勧めします。

現代の治療法は患者さんの負担が少なく、保険適用も可能です。「様子を見よう」と思っている方は、ぜひこの機会に専門医への相談を検討してみてはいかがでしょうか。


気になった方やご心配な方、
早めに専門医へご相談ください。

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