- 2025年4月6日
下肢静脈瘤治療で失敗しないために!複数の症状をまとめて診る総合クリニックの強み:専門クリニックや専門外来との違いについて

足のむくみやだるさでお悩みではありませんか?実は、これらの症状は下肢静脈瘤のサインかもしれません。
下肢静脈瘤かもと思っているけど、なかなか診察に行くのに一歩が踏み出せないなどありませんか?
また下肢静脈瘤かもと思って受診はしたけど、違うと言われて、他で診てもらってと言われた経験はありませんか?
今回、当院ならではの下肢静脈瘤の診断と治療に関する特徴について、わかりやすくご説明していきます。
✓下肢静脈瘤専門クリニックと総合クリニックって、何が違うの?
✓治療方法とかも違うの?
✓総合クリニックの方が何かメリットあるの?
このような疑問や不安を解決できます。

この記事を書いた、院長の高見 友也です。
『不安を安心に』変えることのできるクリニックを目指して、幅広い診療を行っています。ここでは、いくつかの専門医をもつ立場から、病気のことや治療のことをわかりやすく説明しています。
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目次
【全身の健康状態を考慮した下肢静脈瘤の診療】

下肢静脈瘤は足の血管の問題ですが、その原因や症状は全身の健康状態と深く関わっています。
総合診療医の最大の強みは、この「全身を診る視点」にあります。
当院では、下肢静脈瘤を単なる足の症状として捉えるのではなく、全身の健康状態や生活習慣との関連を考慮しながら診療を行います。
専門クリニックや専門外来では、時として「静脈瘤だけ」を診る傾向があります。一方、当院では患者さんの持病や服用中の薬、生活環境まで含めた包括的な視点で診療します。
例えば、下肢静脈瘤の症状と思われる足のむくみが、実は心臓の機能低下や腎臓病によるものであったというケースもありますので、こうした可能性も含めて診察を行います。
また、下肢静脈瘤の治療法を選択する際も、患者さんの年齢や基礎疾患、生活スタイルなどを総合的に判断します。例えば、血液をサラサラにする薬を服用している方の手術リスクや、立ち仕事が多い方の日常生活への影響など、個々の事情に合わせた最適な治療計画を提案しています。
【複数の症状をまとめて診る「総合診療」の強み】

下肢静脈瘤でお悩みの方の多くは、同時にいくつかの健康問題を抱えていることが少なくありません。総合診療では、こうした複数の症状や疾患を一元的に管理できるという大きなメリットがあります。
例えば、下肢静脈瘤に加えて高血圧や膝の痛みを抱えている患者さんがいるとします。専門クリニックや専門外来では、静脈瘤の治療のみに焦点が当てられ、それ以外の症状については別の医療機関を受診する必要があります。しかし当院では、これらすべての症状に対して、ひとつの窓口で総合的な治療を行うことが可能です。
実際に当院では、下肢静脈瘤の治療をきっかけに、他の疾患が見つかり治療を開始したケースや、膝の痛みに対する治療を同時に行っているケースもあります。
また、弾性ストッキングを用いた治療をご提案する際には、膝への負担を軽減する運動についてのアドバイスも行っております。こうした対応も、全身の状態を把握している総合診療医だからこそ可能になります。
さらに、足のだるさや痛みを訴える方の中には、実は下肢静脈瘤ではなく、腰椎疾患や末梢神経障害など、別の原因が隠れている場合もあります。当院では、静脈瘤以外の可能性についても多角的に検討し、適切な診断と治療につなげることができます。
このように、一人の医師が全身を見渡しながら診療を行うことで、患者さんは複数の医療機関を行き来する手間が省け、より一貫性のある、効率的な医療を受けることが可能になります。
【幅広い選択肢から最適な治療を選べる、それが当院の強みです】

幅広い選択肢から最適な治療を選べる、それが当院の強みです
下肢静脈瘤の治療には、重症度や患者さんのライフスタイルに応じて、さまざまなアプローチがあります。当院では、生活習慣の見直しから高度な医療技術を用いた治療まで、幅広い選択肢の中から最適な方法をご提案しています。
軽度〜中等度の症状に対しては、弾性ストッキングの適切な選び方や正しい着用方法を丁寧に指導します。弾性ストッキングは、ただ履くだけでは十分な効果が得られず、患者さん一人ひとりに合ったものを選ぶことが重要です。必要に応じて、薬物療法も併用していきます。
また、生活習慣の改善も欠かせません。長時間の立ち仕事や座り仕事における足の位置、無理のない運動の取り入れ方、体重管理の方法など、日常生活の中で実践しやすいアドバイスを行っています。これらは「運動しましょう」といった一般的な指導ではなく、患者さんの生活背景に合わせた、具体的で実行可能な内容です。
さらに、必要な方には手術療法もご提案しております。ただし、ここで大切にしているのは、「手術ありき」ではなく、患者さんにとって本当に必要な治療を見極める姿勢です。
レーザー治療、血管内焼灼術、硬化療法など、さまざまな治療法にはそれぞれのメリット・デメリットがあります。そのため当院では、患者さんの全身状態、年齢、生活スタイルなどを総合的に考慮し、最適な治療法を一緒に選んでいきます。
専門クリニックでは、特定の治療法に特化しているため、そのクリニックで得意とする治療法が優先されることもあります。一方、当院のような総合的な診療を行う医療機関では、特定の方法に偏ることなく、中立的な立場から「その方にとって最も良い治療」をご提案することが可能です。
【まとめ】
下肢静脈瘤は、全身の健康と深くつながっています。
だからこそ、総合診療医の視点が大切です。
下肢静脈瘤の診療において、総合診療医には、専門クリニックや専門外来にはない独自の強みがあります。
それは、全身の健康状態を考慮した診療、複数の症状や疾患の同時管理、そして生活習慣の改善から手術まで、幅広い選択肢をご提案できる点です。
下肢静脈瘤は、単に「足の血管の問題」だけにとどまらず、日々の生活習慣や体全体のバランスと深く関わっています。
だからこそ、目の前の症状だけでなく、背景にある健康状態も含めて丁寧に診ていく「木を見て森も見る」視点――
それが総合診療医の診療にはあります。
「足が重い」「見た目が気になる」「むくみや痛みが続いている」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
症状の程度や全身の状態を丁寧に把握したうえで、お一人おひとりに合った治療法をご提案いたします。
必要に応じて専門的な治療もご案内しつつ、生活の中でできることから一緒に改善していく――
それが当院の方針です。
健康は、単一の症状だけで判断するものではありません。
体全体のバランスの中でこそ、本当の「健康」が見えてきます。