• 2025年3月24日

花粉症の鼻症状に効く!点鼻薬の正しい選び方と使い方(市販の点鼻薬でも大丈夫?)

花粉の季節になると、くしゃみや鼻水、鼻づまりに悩まされる方も多いのではないでしょうか。そんな花粉症の鼻症状を緩和するために、多くの方が点鼻薬を利用されています。

しかし、ドラッグストアで販売されている点鼻薬から病院で処方される点鼻薬まで、種類が多くて選び方に迷ってしまうこともあるでしょう。また、正しく使わないと思わぬ副作用を引き起こすこともあります。

この記事では、花粉症の鼻症状に効果的な点鼻薬の選び方と使い方について、専門的な観点からわかりやすくご説明します。

✓点鼻薬って、種類に違いはあるの?市販薬と処方薬の違いは?
✓市販の点鼻薬で注意することってあるの??
✓点鼻薬って、処方してもらった方がいいの?
✓点鼻薬の正しい使い方は?

このような疑問や不安を解決できます。

この記事を書いた、院長の高見 友也です。

『不安を安心に』変えることのできるクリニックを目指して、幅広い診療を行っています。ここでは、いくつかの専門医をもつ立場から、病気のことや治療のことをわかりやすく説明しています。

プロフィールはこちらから


目次

  1. 【花粉症の鼻症状に効く点鼻薬の種類と特徴】
  2. 【市販の点鼻薬の効果と注意点】
  3. 【長期使用に適した点鼻薬と医師の処方について】
  4. 【正しい点鼻薬の使い方】

【花粉症の鼻症状に効く点鼻薬の種類と特徴】

花粉症の鼻症状を緩和するための点鼻薬は、大きく分けて2種類あります。

1つ目は「血管収縮剤」と呼ばれる成分が含まれた点鼻薬です。これは鼻の粘膜にある血管を収縮させることで、鼻づまりを素早く改善する効果があります。

市販の点鼻薬の多くにはこの血管収縮剤が含まれており、使うとすぐに鼻が通りやすくなるため、即効性を感じやすいのが特徴です。

2つ目は「ステロイド」を主成分とする点鼻薬です。こちらは鼻の粘膜の炎症を抑える効果があり、アレルギー反応そのものを抑制します。

ステロイド点鼻薬は、即効性はありませんが、長期間使用しても副作用が少なく、花粉症の症状を根本から改善する効果が期待できます。多くの場合、医師の処方が必要です。

【市販の点鼻薬の効果と注意点】

ドラッグストアなどで手軽に購入できる市販の点鼻薬は、短期間の使用であれば十分な効果が期待できます。

特に血管収縮剤が含まれた点鼻薬は、使用後すぐに鼻づまりが改善されるため、急な花粉症の症状に対応するのに適しています。

しかし、血管収縮剤が入っている点鼻薬には重要な注意点があります。それは、長期に使用すると「薬剤性鼻炎」と呼ばれる状態を引き起こす可能性があるということです。

薬剤性鼻炎とは、点鼻薬の使用によって鼻の粘膜が慣れてしまい、薬の効果が徐々に弱くなり、使用量や頻度が増えてしまう状態です。さらには、薬を使わないと強い鼻づまりが起こるようになり、点鼻薬に依存してしまうこともあります。

このような状態を避けるためには、血管収縮剤が含まれた点鼻薬の使用は1〜2週間程度にとどめておくことが大切です。それ以上の期間、点鼻薬が必要だと感じる場合は、医療機関を受診し、医師に相談することをおすすめします。

また、市販の点鼻薬を使用する際は、パッケージに記載されている用法・用量を守り、決められた回数以上の使用は避けましょう。

【長期使用に適した点鼻薬と医師の処方について】

花粉症の症状が長引く場合や、重度の症状がある場合は、医療機関を受診して、医師の処方による点鼻薬を検討することをおすすめします。

特に長期間の使用が必要な場合は、ステロイドのみが含まれた点鼻薬が適しています。ステロイド点鼻薬は血管収縮剤と違い、薬剤性鼻炎を引き起こすリスクが低く、長期間使用しても比較的安全です。

ステロイド点鼻薬は、花粉症の原因であるアレルギー反応そのものを抑える働きがあるため、継続して使用することで症状を効果的にコントロールできます。

医師は患者さんの症状や体質に合わせて、適切な種類と量の点鼻薬を処方します。また、使用方法や注意点についても詳しく説明してくれるため、安心して治療を進めることができます。

花粉症の症状が2週間以上続く場合や、市販薬では十分な効果が得られない場合は、お気軽にご相談ください。

また、点鼻薬以外にも、内服薬や目薬など、総合的な治療を行うことで、より効果的に花粉症の症状を改善できることがあります。

【正しい点鼻薬の使い方】

点鼻薬は正しく使用することで、効果を最大限に発揮します。以下に、効果的な使い方をご紹介します。

  1. 使用前に鼻をかんで、鼻腔内をできるだけ清潔にします。
  2. 点鼻薬のボトルをよく振ります(特にステロイド点鼻薬の場合)。
  3. 頭を少し前に傾けた状態で、点鼻薬のノズルを鼻孔に挿入します。
  4. もう一方の鼻孔を指で軽く押さえながら、点鼻薬を噴霧します。
  5. 噴霧後は、頭を後ろに傾けず、そのまま数秒間、鼻で呼吸を静かに続けます。
  6. 点鼻後にすぐに鼻をかまないようにしましょう。

また、点鼻薬の先端が鼻の粘膜に直接触れると、細菌感染の原因になることがあるため、注意が必要です。

使用後は、ノズルの先端を清潔なティッシュなどで拭き取り、キャップをしっかりと閉めて保管しましょう。


まとめ

花粉症の鼻症状に悩む方にとって、点鼻薬は効果的な対処法の一つです。しかし、種類によって特徴や注意点が異なるため、正しい知識を持って使用することが大切です。

市販の血管収縮剤が含まれた点鼻薬は即効性がありますが、使用は1〜2週間程度にとどめ、長期間使用する必要がある場合は、医師の処方によるステロイド点鼻薬を選ぶことをおすすめします。

また、症状が重い場合や長引く場合は、自己判断せずに専門医を受診することで、適切な治療を受けることができます。

花粉症は完全に治すことは難しい疾患ですが、適切な薬の使用と生活習慣の改善によって、症状をコントロールし、快適に過ごすことが可能です。

お困りの際は、お気軽に当院へご相談ください。


気になった方やご心配な方、
お気軽にご相談ください。

当院のHP、こちらもご参照ください。

ご予約は、こちらから。

ひとみるクリニック 072-247-9760 ホームページ