- 2026年2月20日
- 2026年2月27日
AI搭載の最新胃カメラ「CAD EYE」で病気を見逃さない!内視鏡検査のすべてを解説

「毎年胃カメラを受けているけど、本当に見落としはないのかな…」
「AIを使った検査って、普通の胃カメラと何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
近年、内視鏡検査の分野でAI(人工知能)の活用が急速に広がっています。 当院では、富士フイルムが開発したAI内視鏡診断支援システム 「CAD EYE(キャドアイ)」を導入しています。
この記事では、「AIを使うと何が変わるの?」「従来の検査との違いは?」 「CAD EYEってどんなシステム?」という疑問に、 わかりやすくお答えします。

この記事を書いた、院長の高見 友也です。
『不安を安心に』変えることのできるクリニックを目指して、幅広い診療を行っています。ここでは、いくつかの専門医をもつ立場から、病気のことや治療のことをわかりやすく説明しています。
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目次
【AI内視鏡「CAD EYE」とは?そもそも胃カメラ検査のおさらいから】

上部内視鏡検査(胃カメラ)とは
「上部内視鏡検査」とは、一般的に「胃カメラ」と呼ばれる検査のことです。
細い管の先についたカメラを口(または鼻)から入れて、 食道・胃・十二指腸の内側を直接観察します。
胃がん・食道がん・胃潰瘍(いかいよう:胃の粘膜が傷ついてただれた状態)・ 逆流性食道炎など、さまざまな病気を早期に発見できる重要な検査です。
当院が導入した「CAD EYE(キャドアイ)」とは
「CAD EYE」は、富士フイルムが開発した内視鏡診断支援機能のブランド名です。 「CAD」とは「Computer Aided Detection(コンピューター支援検出)」の略で、 コンピューターが画像を自動的に分析して医師の診断を助ける技術のことです。
CAD EYEは「深層学習(ディープラーニング)」という最先端のAI技術をもとに開発されました。 深層学習とは、コンピューターが膨大なデータを繰り返し学習することで、 人間の脳のように「自ら考え、判断する」能力を身につけた技術のことです。
富士フイルムが長年蓄積してきた膨大な内視鏡画像の臨床データ (実際の患者さんから得られた医療データ)をもとに開発されており、 日本の薬事承認(国が安全性・有効性を審査して認める制度)も取得した 信頼性の高いシステムです。
【AI搭載の胃カメラで何が変わる?従来との違いを徹底比較】

AIが「第二の目」としてリアルタイムで映像を解析
CAD EYEの最大の特長は、検査中の映像をAIがリアルタイムで解析し、 病変の疑いがある部分を自動でマーキング(目印を表示)して 医師にすぐ知らせてくれることです。
特に、胃がんや食道がんの初期段階では、 粘膜(ねんまく:消化器の内側を覆う薄い膜)のわずかな色の変化や 数ミリのでこぼこなど、非常に微妙な変化しか現れません。
AIはそうした「わずかな変化のパターン」を瞬時に認識することが得意です。 医師の目とAIの目、ダブルチェック体制で検査が進むことで、 見落としのリスクが大きく下がります。
ただし、CAD EYEは「医師の代わり」ではありません。
医師をサポートする「強力な道具」であり、最終的な診断は必ず医師が行います。
検査の質が安定する
CAD EYEを使うと、AIのサポートを受けながら 高い水準の検査を行えるようになり、
またAIが「第二の目」として確認してくれることで さらなる安心感につながります。
早期発見が治療の選択肢を大きく広げる
胃がんや食道がんは、早期(病気のごく初期の段階)に発見できれば、 内視鏡による切除(手術せずにカメラで取り除く治療)だけで 完治できる可能性が高くなります。
【CAD EYE搭載の胃カメラを受けるには?流れ・費用・よくある質問】

検査を受けるまでの流れ
AI内視鏡を使った胃カメラ検査の流れは、従来の胃カメラ検査と変わりません。 CAD EYEは検査中に自動で動作しますので、特別な準備をする必要はありません。
STEP 1:受診・予約
検査をご希望の方は、まずお電話またはご来院にてご予約ください。 気になる症状があればあわせてお知らせください。
STEP 2:前日の準備
検査前日の夜9時以降は食事を控えていただきます。 水やお茶は少量であれば飲んでいただけます。 消化に悪いものや飲酒は避けてください。(なお堺市胃がん検診の場合は、検査前日の夜8時以降は絶食で、水分摂取も検査予定時刻の2時間前までとなっております)
STEP 3:当日の検査
のどに麻酔をかけてから内視鏡を挿入します。 CAD EYEがリアルタイムで映像を解析しながら、医師が丁寧に観察します。 検査時間は通常5〜10分程度です。
STEP 4:結果の説明
鎮静剤(ちんせいざい:眠気を誘う薬)を使用した場合は 30分〜1時間ほど休んでいただいた後、 医師がモニターの画像を一緒に見ながら結果を説明します。
詳しくは、こちら(胃カメラ検査とは?痛みや費用、検査の流れを詳しく解説)もご参照ください。
痛みや苦しさはどうなの?
AIが搭載されたからといって、検査の苦痛が増えるわけではありません。 苦痛の大小は、スコープ(カメラを搭載した細い管)の太さや 使用する麻酔の種類によって変わります。
当院では、鎮静剤を使って「ウトウトしながら受けられる検査」も実施しています。 目が覚めたら検査が終わっている、という方がほとんどです。
費用の目安は?
CAD EYEを用いた内視鏡検査は、保険診療(健康保険が使える場合)であれば、 従来の胃カメラ検査と同じ費用でご利用いただけます。
よくある質問(Q&A)
Q. AIが診断するのですか?
A. いいえ、最終的な診断は必ず医師が行います。 CAD EYEはあくまで医師の診断を「支援する道具」です。 AIが病変の疑いを検出した後、医師が総合的に判断しますのでご安心ください。
Q. 何歳から受けたほうがいいですか?
A. 症状がある方は年齢を問わずご受診ください。 症状がない方でも、40歳を過ぎたら定期的な受診をおすすめします。 特にピロリ菌(胃に住み着く細菌で、胃がんリスクを高めると言われています)の 感染歴がある方は、早めの受診が大切です。
Q. 検査後すぐに食事はできますか?
A. 鎮静剤を使用しない場合、検査後1時間程度で食事が可能です。 鎮静剤を使用した場合は、当日ご説明をいたします。また、鎮静剤を使用される場合は、検査当日の車の運転はお控えいただくようお願いしています。
まとめ
CAD EYEの導入により、当院の胃カメラ検査は 医師の経験とAIの精度が組み合わさった、より信頼性の高い検査へと進化しました。
「胃がもたれる」「食後に胸やけが続く」「健康診断で要精検と言われた」 そんな方はもちろん、自覚症状がない方でも、 40歳を過ぎたら年に一度の内視鏡検査を強くおすすめします。
AIと医師がチームとなって皆様の健康を守ります。
ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
