- 2024年10月29日
「知っておきたい下肢静脈瘤のサイン|専門医が教える早期発見のポイント」
足のむくみやだるさ、じんじんした痛みなど、何か変だな…と感じたことはありませんか?
これらの症状には注意が必要です。実は、これらが下肢静脈瘤の初期サインかもしれません。
下肢静脈瘤は、足の静脈が瘤(こぶ)のように膨らむ病気ですが、中には明らかな静脈のこぶがなくても、下肢静脈瘤であることがありますので、注意が必要です。
放置しておくと、病状が進行しますので、早めにご相談いただくことがおすすめです。
そこで今回は、下肢静脈瘤の主な症状と、専門医目線での早期発見のポイントをご紹介します。
【下肢静脈瘤のリスク要因は?】
下肢静脈瘤になりやすい方の特徴は以下の通りです:
・長時間立ち仕事をされている方 ・妊娠・出産を経験された方 ・家族に下肢静脈瘤の方がいる ・肥満気味の方 ・年齢が50歳以上の方
特に女性は、男性の2~3倍発症しやすいことが知られています。
これは女性ホルモンの影響や、妊娠などが関係していると考えられています。
【下肢静脈瘤の主な症状とは?】
下肢静脈瘤の代表的な症状は以下の7つです:
- 足のむくみ
夕方になると足首周りや下腿全体が腫れてくる症状です。特に片足だけむくむ場合は、深部静脈血栓症との鑑別も必要ですので、注意が必要です。 - だるさ・重だるさ
足が鉛のように重く感じたり、ひどい疲労感があるのが特徴です。休息を取っても改善しないのが特徴的です。 - こむら返り
夜間や早朝に突然ふくらはぎがつる症状です。血液の循環が悪くなることで起こりやすくなります。 - かゆみ
足の皮膚がかゆくなる症状が見られます。これは血液の循環が悪くなることで、皮膚の状態が悪化するためです。 - 足の痛み
じんじんする痛みや、ズキズキする痛みを感じることがあります。特に立っている時によく感じられるようになります。 - 皮膚の変色 (色素沈着)
足首周りの皮膚が茶色っぽく変色する症状です。これは血液の循環が悪くなることで、皮膚に色素が沈着するためです。 - 血管の浮き出り
足の表面に青みがかった血管が浮き出て見えるようになります。特に立っているときに目立つようになります。
【早期発見のポイントは?】
これらの症状が出てきたら、まずは専門医に相談することをおすすめします。
まれに、「年齢のせいだから様子を見ていい」と言われる場合もありますが、一度ご相談ください。
診察では、超音波検査(エコー検査)で血管の状態を詳しく調べます。
早期発見・早期治療すれば、症状の進行を防ぐことができます。
治療方法は、手術と弾性ストッキングの着用となりますが、手術は日帰り手術になり、手術翌日から仕事にも行っていただくことができます。
また、予防対策としては、適度な運動、弾性ストッキングの着用、長時間の立ち仕事は休憩を心がけるなどが効果的です。
下肢静脈瘤は放置すると、病状が進行していき、いくつかの合併症を引き起こすリスクがあります。
気になる症状がある方は、ためらわずに専門医に相談しましょう。
早期発見と適切な治療によって、多くの方が症状の改善を実感できる可能性がありますので、お気軽にご相談ください。
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