• 2025年3月19日
  • 2025年3月24日

50代からの帯状疱疹予防!ビケンとシングリックスの違いをわかりやすく解説

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって起こる皮膚の病気です。子どもの頃にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスが、体内に潜伏し、年齢や免疫力の低下などをきっかけに再び活動を始めることで発症します。

特に50歳を過ぎると発症リスクが高まるため、予防接種が重要になってきます。
日本では主に「ビケン(水痘生ワクチン)」と「シングリックス」という2種類の帯状疱疹ワクチンが使用されています。

この記事では、この2つのワクチンの違いや特徴を詳しく解説し、あなたに合ったワクチン選びのお手伝いをします。

✓帯状疱疹ワクチンって、種類があるの?
✓違いはなに??
✓結局どっちがいいの?

このような疑問や不安を解決できます。

この記事を書いた、院長の高見 友也です。

『不安を安心に』変えることのできるクリニックを目指して、幅広い診療を行っています。ここでは、いくつかの専門医をもつ立場から、病気のことや治療のことをわかりやすく説明しています。

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目次

  1. 【ワクチンの種類と基本情報 – 生ワクチンと不活化ワクチンの違い】
  2. 【効果と持続期間 – どちらがより長く効果が続くのか】】
  3. 【対象者と副作用 – どんな人に向いているのか】

【ワクチンの種類と基本情報 – 生ワクチンと不活化ワクチンの違い】

まず、2つのワクチンの基本的な違いからお話しします。

「ビケン」は生ワクチンと呼ばれるタイプで、弱毒化された生きたウイルスを使用しています。正式名称は「乾燥弱毒生水痘ワクチン」です。もともとは水ぼうそう(水痘)の予防ワクチンとして開発されたものですが、帯状疱疹の予防にも効果があることがわかり、使用されるようになりました。

一方「シングリックス」は不活化ワクチンで、ウイルスの一部の成分と免疫を高める物質を組み合わせた「組換え沈降帯状疱疹ワクチン」です。生きたウイルスは含まれていません。

ビケンは1回の接種で済みますが、シングリックスは2回の接種が必要です。2回目は1回目から2〜6ヶ月後に接種します。

【効果と持続期間 – どちらがより長く効果が続くのか】

ワクチンを選ぶ際に重要なのは、その効果の高さと持続期間です。

ビケンの帯状疱疹予防効果は、1年で約60%とされており、5年で約40%程度と言われています。
対してシングリックスの予防効果は、1年・5年ともに約90%以上と非常に高いのが特徴です。
また10年でも7割以上と言われており、ビケンと比べて非常に効果が長いのが特徴です。

また、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる、帯状疱疹が治った後も長く続く痛みの予防効果も重要なポイントです。ワクチン接種後3年で、シングリックスはPHNの予防効果も約90%以上と高いですが、ビケンではPHN予防効果は約60%程度とされています。

【対象者と副作用 – どんな人に向いているのか】

それぞれのワクチンには、接種が推奨される方と注意が必要な方がいます。

ビケンは生ワクチンであるため、免疫不全状態の方や妊婦、ステロイド長期服用中の方などは接種できません。これは弱毒化とはいえ生きたウイルスを使用しているためです。また他の生ワクチンとの摂取に27日以上の間隔をあける必要があります。

副作用としては、接種部位の痛みや赤み、かゆみなどが現れることがあります。また、まれに水ぼうそうのような発疹が出ることもありますが、通常は軽度で自然に治まります。

シングリックスは50歳以上の方に接種が推奨されています。不活化ワクチンであるため、免疫不全状態の方にも基本的に接種可能です。

副作用としては、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが高頻度で現れます。また、発熱、頭痛、筋肉痛、疲労感などの全身症状が現れることもあります。

費用面でも違いがあります。ビケンよりシングリックスの方が高額であり、ビケンは1回の接種で当院では8,000円、シングリックスは1回あたり20,000円で、2回接種が必要なため合計40,000円程度かかります。

なお2025/4/1から自治体からの補助が出ることが決定されましたので、これを機に一度接種をご検討ください。またご不明な点などあれば、お気軽にご相談ください。。


まとめ

ビケンとシングリックス、どちらのワクチンを選ぶべきか迷われている方も多いと思います。以下にポイントをまとめました。

  • 予防効果の高さを重視する方:シングリックス(90%以上の効果)
  • 費用を抑えたい方:ビケン(1回接種で済む)
  • 免疫不全状態の方:シングリックス(不活化ワクチンのため接種可能)
  • 長期的な効果を期待する方:シングリックス

最終的にはご自身の状態や希望に合わせて、かかりつけ医と相談の上で決めることをおすすめします。帯状疱疹は強い痛みを伴い、生活の質を大きく低下させる病気です。特に50歳を過ぎたら、予防接種の検討をぜひ始めてみてください。

なお、費用面が問題なければ、長期的な効果が期待できる。また帯状疱疹後神経痛の予防効果も高いため、シングリックスをおすすめします。

予防接種は自己負担となる場合が多いですが、帯状疱疹になってからの治療費や苦痛、日常生活への影響を考えると、予防のための投資と考えることもできるでしょう。

あなたの健康な毎日を守るために、帯状疱疹ワクチンの接種を検討してみませんかに判断することが重要です。


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