• 2024年12月20日

下肢静脈瘤術後の過ごし方とは?回復を早めるためのポイント

下肢静脈瘤の手術を受けた後、多くの方は「どのように過ごせばいいの?」と不安を抱えるかもしれません。「術後は痛みが強いのではないか」「仕事を何日くらい休まないといけないのか」「いつからお風呂に入っていいのか」「運動はいつからしていいのか」など、不安も多いと思います。

手術後の適切なケアは、回復を早めるだけでなく、再発を予防するためにも重要です。本記事では、術後の過ごし方について詳しくご説明します。

✓術後って、どうなの?痛いの?
✓入院がいるの?
✓仕事は何日休む必要があるの?運動は?

このような疑問や不安を解決できます。

この記事を書いた、院長の高見 友也です。

『不安を安心に』変えることのできるクリニックを目指して、幅広い診療を行っています。ここでは、いくつかの専門医をもつ立場から、病気のことや治療のことをわかりやすく説明しています。

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目次

  1. 【手術当日の過ごし方】
  2. 【手術翌日以降】
  3. 【術後によくある症状】

【手術当日】

術後は、約1時間程度経過を見させていただき、問題なければ歩いて帰っていただくことが可能です。

なお術後は、焼灼術を行った場合は治療をした足に弾性包帯が巻かれています。
(包帯を巻く範囲は手術部位によって異なりますが、股関節から足首までか、膝関節から足首までのどちらかになります)
また弾性ストッキングをその上から着用していただく場合もあります。

やや動きにくさはありますが、歩行はもちろん、帰宅途中に買い物をしたりなど、日常生活範囲内のことであれば、何をしても構いません。

【自宅に帰った後のこと】

特に安静にしていただく必要はありません。むしろ合併症である深部静脈血栓症を避けるためには、無理のない範囲で日常生活をしっかりお過ごしください。

痛みについて

麻酔が切れた後は痛みがでることがありますが、ほとんどの方は「痛み止めを飲むほどではなかったので、飲んでません」と言われることが多いです(10人治療をさせていただき、1人おられるかおられないかくらいです)

ただし、もちろん個人差があります。痛みを感じる場合は我慢する必要はありませんので、痛み止めは積極的に飲んでください。

やってもいいこと(手術日当日)

買い物や炊事・洗濯など、日常生活動作は通常通り行ってください。

やってはいけないこと(手術日当日)

弾性包帯を巻いている場合は、翌日の朝まで外せませんので、手術日当日はお風呂・シャワーに入ることができません。(髪の毛だけ洗うなどは大丈夫です)

自動車及び自転車の運転については、手術の際に鎮静剤を使用しますので、眠気が残る可能性があるため避けてください。

飲酒については、手術当日は避けておくのが望ましいです。

【手術翌日以降】

手術翌日の朝には、ご自身で弾性包帯は外していただいて大丈夫です。包帯を外した後は、何もしなくても良いですが、弾性ストッキングを持っている方は着用してください。

入浴・シャワー

手術翌日の朝に包帯を外した直後からシャワー浴はOKです。また基本的に入浴も可能となりますが、傷の状態によってはシャワーのみとしていただく場合もございますので、ご確認ください。

なお当院では、創部を液体絆創膏で保護していますので、安心してシャワー浴及び入浴をしていただけます。

運動

自転車に乗って買い物に行くなど、日常生活範囲内であれば、問題ありません。
激しい運動については、術後1週間以上経過してからにしていただき、ご自身の足の症状に合わせて徐々に行ってください。

仕事の復帰

基本的にいつからでも復帰可能です。
手術翌日から出勤される方も多くおられます。

【術後によくある症状】

内出血

個人差はありますが、針で穿刺した部分や瘤切除を行った部分の周囲に皮下出血(青たん)ができる場合があります。人によっては周囲へ広がる場合もありますが、ご安心ください。徐々に消えていきます。

つっぱり感

治療を行った血管につっぱり感を感じる場合があります。例えば太ももからの治療を行った方は、足を曲げたり、屈伸をしたりしたときに、太ももにつっぱり感を感じる場合があります。膝下からの治療を行った方はあまり感じにくいですが、まれにこの部分もつっぱり感を感じる場合があります。その際、曲げすぎて血管が切れたり、不具合が生じることはありませんので、ご安心ください。またこのつっぱり感も徐々に消えていきます。多くの方は、術後1か月目にはほとんど感じない方が多いです。

静脈瘤

手術直後は、静脈瘤のボコボコがまだ目立つ方がおられます。ただし、手術によって静脈瘤への血流の供給はなくなっていますので、約半年程度たつと、多くの方は目立ちにくくなっていきます。ただし、まれに静脈瘤のボコボコがまだ気になる方もおられますので、その場合は、硬化療法といった治療方法で改善させることができます。他院で治療された方も、お気軽にご相談ください。


まとめ

下肢静脈瘤の手術を受けたいけど、実際どんな感じなの?仕事への影響は?などご心配なことが多いと思います。しかし、下肢静脈瘤の手術は日帰り手術で治療することができ、手術翌日から仕事へ復帰することも可能です。

下肢静脈瘤でお困りの方、治療についてお悩みの方、お気軽に当院までご相談ください。

気になった方やご心配な方、
早めに専門医へご相談ください。

当院のHP、こちらもご参照ください。

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