• 2025年8月27日

睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病は密接な関係|当院なら一箇所で包括的治療が可能

睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方の多くが、同時に生活習慣病も抱えていることをご存知でしょうか?

実は、睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病は切っても切れない深い関係にあります。多くの場合、これらの病気は単独で存在するのではなく、相互に影響し合いながら進行していきます。

今回は、睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病の関係性と、なぜ一つのクリニックで包括的に治療することが重要なのかについて、詳しくお話しします。

この記事を書いた、院長の高見 友也です。

『不安を安心に』変えることのできるクリニックを目指して、幅広い診療を行っています。ここでは、いくつかの専門医をもつ立場から、病気のことや治療のことをわかりやすく説明しています。

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目次

  1. 【睡眠時無呼吸症候群に合併しやすい生活習慣病とその理由】
  2. 【なぜ包括的治療が重要なのか|当院の総合内科アプローチ】
  3. 【複数の医療機関を受診する負担とリスク】
  4. 【当院の包括的治療の具体例】

【睡眠時無呼吸症候群に合併しやすい生活習慣病とその理由】

睡眠時無呼吸症候群の患者さまに最も多く見られるのが、以下の生活習慣病です。

高血圧との深い関係

睡眠時無呼吸症候群の患者さまの約50〜90%が高血圧を合併しています。睡眠中に呼吸が止まると、血液中の酸素濃度が下がり、体は酸素不足を補おうとして血圧を上昇させます。

この状態が毎晩繰り返されることで、日中も血圧が高い状態が続くようになります。さらに、睡眠の質が悪いことでストレスホルモンが増加し、これも血圧上昇の原因となります。

糖尿病との相互関係

睡眠時無呼吸症候群の患者さまは、糖尿病を発症するリスクが約2.5倍高くなることが知られています。睡眠不足や睡眠の質の低下により、血糖値をコントロールするインスリンというホルモンの働きが悪くなるためです。

また、糖尿病による合併症で神経の働きが悪くなると、睡眠中の呼吸をコントロールする機能も低下し、睡眠時無呼吸症候群が悪化するという悪循環が生まれます。

脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の異常)

睡眠時無呼吸症候群により睡眠の質が低下すると、食欲をコントロールするホルモンのバランスが崩れます。その結果、食べ過ぎや夜食の増加につながり、肥満や脂質異常症を引き起こします。

肥満になると、のどの周りにも脂肪がつき、気道が狭くなって睡眠時無呼吸症候群がさらに悪化するという悪循環が生まれます。

◎疾患や脳血管疾患のリスク

これらの生活習慣病が重複することで、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な合併症のリスクが大幅に高くなります。睡眠時無呼吸症候群の患者さまは、健康な人と比べて心血管疾患による死亡リスクが約3倍高いという報告もあります。

詳しくはこちら『睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病の危険な関係 – 放置すると怖い合併症』もご参照ください。

【なぜ包括的治療が重要なのか|当院の総合内科アプローチ】

睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病が密接に関連していることから、これらを別々に治療するのではなく、総合的にアプローチすることが非常に重要です。

薬の相互作用を適切に管理

複数の病気を治療する際に最も注意が必要なのが、薬の相互作用です。

当院では一人の医師がすべての治療を管理するため、このような相互作用を適切に判断し、最も効果的で安全な薬の組み合わせを選択できます。

治療効果の相乗作用

睡眠時無呼吸症候群の治療により睡眠の質が改善すると、血圧や血糖値も同時に改善することが多くあります。逆に、生活習慣病の治療により体重が減少すると、睡眠時無呼吸症候群の症状も軽減します。

このような相乗効果を最大限に活かすためには、両方の病気を同時に、そして連携して治療することが重要です。

一貫した生活指導

睡眠時無呼吸症候群の改善のための体重管理と、糖尿病や高血圧の改善のための食事療法や運動療法は、多くの部分で共通しています。

当院では、これらを統合した一貫性のある生活指導を行うことで、患者さまにとってもわかりやすく、実践しやすい治療プランを提供できます。

【複数の医療機関を受診する負担とリスク】

もし睡眠時無呼吸症候群の治療を専門病院で、生活習慣病の治療を別のクリニックで受ける場合、多くの負担がかかります。

通院の負担

複数の医療機関への通院は、時間的にも経済的にも大きな負担となります。それぞれ異なる予約システム、診療時間、場所への移動など、日常生活に大きな影響を与えます。

特に高齢の方や、お仕事をお持ちの方にとって、この負担は治療継続の大きな障害となることがあります。

情報の分断リスク

最も危険なのは、医療情報の分断です。A病院では睡眠時無呼吸症候群の治療薬、Bクリニックでは高血圧の薬、Cクリニックでは糖尿病の薬を処方されていても、それぞれの医師が他の治療内容を完全に把握できていない場合があります。

これにより、薬の重複や相互作用、治療方針の矛盾などが生じるリスクがあります。

治療効果の評価困難

複数の医療機関で治療を受けていると、どの治療がどの症状に効いているのか、全体的な改善度合いはどうなのかを正確に評価することが困難になります。

【当院の包括的治療の具体例】

当院では以下のような包括的な治療アプローチを行っています。

統合的な初診評価

初診時には、睡眠時無呼吸症候群の症状だけでなく、血圧、血糖値、コレステロール値なども総合的に評価します。これにより、患者さまの全体像を把握した上で、最適な治療計画を立てます。

連携した治療計画

CPAP療法を開始する際には、血圧や血糖値への影響も考慮して治療を進めます。睡眠の質が改善することで生活習慣病の数値も改善することが多いため、薬の調整も適切なタイミングで行います。

一元化された経過観察

月1回のCPAP外来の際に、血圧測定や血液検査も同時に行い、すべての病気の経過を一元的に管理します。これにより、変化をいち早く察知し、必要に応じて治療方針を調整できます。


まとめ

睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病は、単独で存在することは稀で、多くの場合相互に影響し合っています。だからこそ、これらを別々に治療するのではなく、一つのクリニックで包括的に管理することが重要です。

当院では総合内科として、睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病の両方に精通した医師が、患者さま一人ひとりに最適な治療を提供いたします。複数の医療機関を受診する負担から解放され、より効果的な治療を受けていただけます。

睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方、また生活習慣病も同時に治療したい方は、ぜひ当院にご相談ください。包括的なアプローチにより、より良い治療結果を目指しましょう。

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